静岡県の川勝平太知事は6月27日、JR東海がリニア新幹線の工事で静岡県外に流出した水を戻す方法として示す「田代ダム案」について、JR東海と東京電力の協議が開始したことを受け「協議内容を共有し、実現可能性を見極めたい」とする考えを示しました。

「田代ダム案」は、リニア新幹線の工事によって大井川の水が県外に流出する分、静岡市葵区の田代ダムの取水を抑制して相殺するという考え方です。

JR東海は6月22日、リニア新幹線工事で静岡県外に流出した水を戻す「田代ダム案」について、ダムを管理する東京電力との協議を開始したと発表しました。

川勝知事は27日の定例記者会見で、田代ダム案はリニアの専門部会で出た案だとして「JR東海と東電の協議内容を共有し、県の専門部会で議論することで、実現可能性を見極めたい」とする考えを示しました。