静岡県内の消防隊員が水難救助の技術や速さを競う大会が6月15日、静岡市で開かれました。
<滝澤悠希キャスター>
「県立水泳場で行われているこの大会。皆さん水難救助のエキスパートで、筋骨隆々です」
この大会は、水難救助隊員の技術向上を目的に毎年開かれていて、2023年は県内6つの消防本部から55人が参加しました。隊員たちは水中のリングをくぐりながら50mを泳ぐ「複合検索」や、浮き輪を使って溺れた人を助ける「溺者救助」といった7つの種目に臨み、安全性や所要タイムの総合評価で順位を競います。救助の“臨場感”を私、実況してきました。
<滝澤悠希キャスター>
「こちらは『人命救助』と呼ばれる種目です。3人1組で行われます。いまロープを体に巻き付けた隊員がプールの中央へと向かっていきます。水中には要救助者がいますが、いまその体をしっかりとつかみました。そして陸上の隊員がものすごい力で引っ張っていきます。水の抵抗をものともしません。どんどん陸に近づきまして、いま無事に陸へとたどり着きました。迅速な動きです」
県警によりますと、2022年に県内で発生した水難事故は53件で、前の年より7件減少。一方で、死者は18人と、前の年に比べ1人増えました。
<志太消防本部 山崎貴之消防士長>
「市民の命のために、あきらめないで救助できるように頑張っていきたい」
<駿東伊豆消防本部 飯泉亜美紗消防士>
「チーム一丸となって戦えたことで、これからの現場活動に生かせると思う」
この大会の上位者は7月、茨城県で開催される関東大会に出場します。