就任からちょうど2か月、静岡市の難波市長が所信表明に臨みました。田辺前市長が残した第4次総合計画は継承するとしながらも、市政運営や人口問題に対する考え方を述べました。
6月13日、開会した静岡市議会の6月定例会。就任後初めて定例会に臨んだ難波喬司市長は、田辺市政が残した総合計画を継承するとしながらも市政運営については自身の方針を強調しました。
<静岡市 難波喬司市長>
「4次総に示されている25行では市政運営の方法の提示が十分ではありません。地域づくりの主役は人と社会、市の仕事はいかに社会全体に大きな便益をもたらすかであるということを意識した行政経営が重要です」
また、人口減少率が全国20の政令市の中でワースト2位であることに強い危機感をのぞかせました。
<静岡市 難波喬司市長>
「静岡市の人口減少率が県の平均よりも、また同じ政令市である浜松市よりも高いことをしっかり受け止めなければなりません。現実を直視した政策が必要です」
具体的な政策は示されませんでしたが、難波市長の所信表明は16分を超え、12年前の田辺前市長に比べ7分ほど長くなりました。
市議会最大会派の自民党のトップは、所信表明をどう受け止めたのでしょうか。
<自民党静岡市議団 鈴木和彦会長>
「自民党としては4次総の継承を一番に難波さんに申し上げてきたので、全体としては継承していくということなので良かったのではないか」
難波市長が初めて臨む市議会定例会、会期は7月11日までの予定です。