私たちの生活にも密接している砂糖とバターの価格が高騰していますが、味や質を落とさないために提供する側は奮闘を続けています。
<井手春希キャスター>
「バターのいい香り、このクロワッサンにはバターが欠かせないですよね」
サクサクの食感と芳醇なバターの香りが自慢のクロワッサン。静岡市葵区にあるベーカリーでは、クロワッサンに欠かせないバターの仕入れ値の高騰に悩んでいます。

<TROTIX 小林義則店長>
Q.何をしている?
「クロワッサンとバターを織り込むところです。これで大体450g」
Q.一番安かった時期と比べるとどれくらいの上がり幅?
「コロナ禍以前を遡ると15~20%くらいは上がっている」

ンをめぐってはバターだけでなく、乳製品全般や小麦粉なども値上がりしています。2022年7月からいままでパンの質や量は変えず、商品の値上げもしないで何とか踏ん張ってきました。

<TROTIX 小林義則店長>
「今回の6月の値上げが小麦粉、バターだけでなく、すべての商品が結構値上げだったので、この先は値上げを考えて行かなきゃなと。(ただ)手の届かないようなパンを出すわけにもいかないというところの葛藤ですかね」

総務省の調査では、バターの価格は原料の生乳の値上がりなどを背景に、5年前と比べ、9%ほど値上がりしています。
静岡市駿河区のケーキ店でも商品の質を落とさないため、奮闘しています。ケーキ作りの生命線である砂糖の価格が高騰しています。
<パティスリー・サリュ.望月亮オーナー>
Q.一袋の量は?
「20kg入りです」
Q.一袋でいくら?
「だいたい5000円くらい」
Q.価格が上がっている?
「1000円くらい上がってます」

このケーキ店には、6日、砂糖の仕入れ業者から7月から1kg12円価格を上げる連絡がありました。砂糖の価格の指標となる先物価格は、世界最大の生産地であるブラジルが大雨で収穫が遅れていることで11年ぶりの高値を記録しています。危機的な状況ですが、味を守るために砂糖の量を減らすことはできないといいます。

<パティスリー・サリュ.望月亮オーナー>
Q.価格について、今後の不安は?
「不安はあります。その時に考えて、対処していく感じで。もう上がらないで欲しいなという気持ちがあります」
専門家によりますと、今後の砂糖とバターの見通しについて、原材料高や円安を理由に高止まりすると予想しています。