6月22日の公示が有力視される参院選まであと1カ月を切りました。これまでに立候補を表明したのはこちらの5人です。静岡選挙区は20年以上に渡って自民党と野党が1議席ずつを分け合ってきましたが、今回は現職が2人とも無所属という異例の事態となっています。一体、どんな選挙戦になるのか、それぞれの動きを追いました。
先日、支援者らおよそ20人が集まる中、事務所開きをした無所属で現職の平山佐知子さん。
<無所属・現職 平山佐知子氏>「無所属は厳しい。戦うには本当に厳しい選挙になる。でも、どうしても私は無所属で挑戦したかった」
6年前の参院選で旧・民進党の公認を得て初当選しましたが、翌年に離党し、無所属での活動を続けてきました。
一方、2021年10月の参院補選で初当選した山崎真之輔さんも同じく無所属です。ただ、当選後に国民民主党の会派に入会し、今回の選挙でも推薦を受けています。
<無所属・現職 山崎真之輔氏>「ずっと野党のマインドをもって活動してきている。野党という立場からしっかり言うべきことは言っていくというスタンスは全く変わらない」
同じ無所属で現職の平山さんとの違いについては…。
<無所属・現職 山崎真之輔氏>「(平山氏は)首班指名選挙でも自民党の方に投票しているわけで、基本的には与党のスタンスで政治をやられている。私は与党の政治を正していく、健全な野党としてやってきているし、そこが平山さんとの大きな違い」
平山さんも山崎さんとの違いを強調します。
<無所属・現職 平山佐知子氏>「やはりやっていること、これまでの活動を見て頂ければ、全く違うとわかって頂けると思う。とにかく私は、国民の暮らし目線です」
<自民党・新人 若林洋平氏>「どんなことがあっても仕事をしていく、お役に立ちたい」
先週、およそ300人が集まる自民党の県連大会で参院補選の雪辱を誓ったのが、自民党の新人、若林洋平さんです。
<シュプレヒコール>「若林洋平、そして自民党の勝利のために、ガンバロー!」
反自民の受け皿となる野党筆頭の立憲民主党と第2党の維新に独自候補擁立の動きが見えず、自民優勢との情報も聞こえてきますが…。
<自民党・新人 若林洋平氏>「正直、不安でしかない。責任政党である自由民主党の公認であるという自覚は前回とは比べ物にならないくらい(感じている)。責任を果たして皆さんの期待に応えたい」
共産党の新人鈴木千佳さんは2021年の参院補選からわずか1カ月で立候補を表明しました。
<共産党・新人 鈴木千佳氏>「憲法9条を守るだけではなくて、活かすということが本当に求められている。今こそ憲法9条で紛争を対話で解決する道を一緒に模索しようという発信していかなければいけない」
ウクライナ侵攻を背景に、今回の参院選を「戦争と平和がかかった選挙」と位置づけます。
<共産党・新人 鈴木千佳氏>「9条を守り抜く立場を表明しているのは私だけですし、その立ち位置を大いに拡げて、さらに躍進して国会に駆け上がりたい」
<NHK党・新人 舟橋夢人氏>「年金問題の闇をさらしていこうと思います。さらすで!」
NHK党からは舟橋夢人さんが立候補を表明していて、主に「年金制度の改革」や「少子化対策」などを訴えています。
参院選は来月22日公示、7月10日投開票の見通しです。