静岡県熱海市の土石流をめぐる行政対応を「失敗だった」と結論づけた最終報告に、5月17日で退任する難波副知事が「反論はない」と述べました。熱海市の受け止めとは温度差があります。

副知事の任期満了日を迎えた難波副知事。最後の日に会見を設定した理由を答えました。

<静岡県 難波喬司副知事>
「本当は最後の日ですので、笑顔で退任したいですが、この問題について会見している場で8年振り返るというのはしたくない。この任期内にどうしても(最終報告に対する)記者会見をしたいと思っていた」

先週、第三者委員会は、土石流の起点となった盛土の造成をめぐる県と熱海市の対応は「失敗だった」という最終報告をまとめました。中でも、県については熱海市との「連携の不十分さ」や「積極的な関与の不足」を厳しく指摘しています。

<難波喬司副知事>
「反論はありません。組織的な対応の失敗だったと思っています」

厳しい指摘に「反論はない」と言い切った難波副知事。最終報告を県庁全体で共有し、二度と同様の災害が発生しないよう職員と組織の意識改革と行動変容を進めるとしました。盛り土造成をめぐる県の対応に法的な問題がなかったかを問われると…。

<難波喬司副知事>
「法的な瑕疵はないと思っている。ただし、法的な瑕疵がなかったからといって、いいということではなく、行政は裁量の範囲内であったとしても結果的に悲惨な災害を防げなかったので(深く反省すべきだと思っている)」

一方、熱海市の最終報告に対するスタンスは静岡県とは違っています。

<熱海市 斉藤栄市長>
「報告書は納得しかねるものと言わざるを得ない。記述の根拠となる証拠や資料に偏りがあるのではないかと感じている」

こうした、県と熱海市の受け止め方の差について、難波副知事は…。

<難波喬司副知事>
「まずは自分達の行政運営で適切でなかったところ、失敗してしまったところは真摯に受け止めて、まずは改善すべきことを考える。どっちがどう(責任の所在)はその後でいいんじゃないかと思います」