自転車を乗る際にヘルメットの着用が努力義務化されて、まもなく1か月。徐々に需要が高まり、自転車専門店などでは、品薄の状態が続いています。
1個1万円以下のヘルメットが人気の中心ですが、頭を転倒や交通事故に遭った際の衝撃から守るとあって、1個数万円もするサイクリストが愛用するスポーツタイプを買う人も目立つといいます。
そこで、今後、気を付けたいのが、ヘルメットを狙った盗難被害。最近では、折り畳みできるタイプも登場しましたが、そのほとんどが持ち運ぶにもかさばってしまうものばかり。自転車のかごの中に入れておく人も多く、盗難の危険性があるといいます。

では、被害を防ぐためには、どのような対策が考えられるのでしょうか。静岡県警交通企画課の岡澤尚浩管理官に聞きました。まずは、ワイヤータイプの鍵を活用する方法です。
<静岡県警交通企画課 岡澤尚浩管理官>
「まず、頭部が蒸れるを防ぐためにある風通し穴があるタイプのヘルメットの場合、ワイヤータイプの鍵を使って、自転車と一緒に固定するという方法があります」
自転車の前かごにヘルメットを入れ、ワイヤー錠を風通し穴に通して固定する方法などがオススメ。これで盗難のリスクはだいぶ減るといいます。

また、ワイヤー錠がなかったり、風通し穴がないヘルメットだったりした場合、こんなやり方もあるといいます。
<静岡県警交通企画課 岡澤尚浩管理官>
「ヘルメットのあごひもを使って、自転車の後輪の鍵に固定します。こういったロック方法もお勧めしています」

盗まれることを恐れるあまり、着用しないというケースもあるといいます。自転車用ヘルメットはあくまで、自らの命を守るため、かぶるもの。盗難対策をしっかり取りながら、安全運転をお願いします。