静岡市葵区の城北公園にカフェや駐車場を整備する計画についてです。出店を予定していたスターバックスが断念する意向を示していることがわかりました。

静岡市が民間企業と連携して計画する城北公園の整備事業。公園利用者用の駐車場や子育て支援施設に加え、駐車場付きのスターバックスの設置が計画されていますが、一部の住民が反対しています。

反対を受けて、静岡市はスターバックスのドライブスルーの取りやめや、樹木の伐採本数を少なくするなど当初の計画を修正しました。しかし、3月、地元住民が「市民参画の手続きをせずに計画を進めた」として、住民監査請求を起こすなど、反対運動は続いたままです。

こうした現状に、4月22日金曜日の会見で田辺市長は…

Q.スターバックス出店について難航している 無くなるという声があるが計画に変更は?
<田辺信宏 静岡市長>
「現時点ではそのような話は私たちの元に届いていません」

Q.では現状は予定通り?
<田辺信宏 静岡市長>
「(うなずく)」

しかし、静岡市の認識とは裏腹に、整備事業の核となるスターバックスがここへきて出店を断念する意向を示していることがわかりました。一部で反対の声が根強いことを重く見た対応とみられ、24日、事業者側を通じて静岡市に伝えられたということです。

<公園の利用者>
「子どもも遊びながら親も楽しめ、楽しみだった」
「徒歩でスタバに来られるならありがたいと思っていた」

<街の人は>
「非常に残念ですけれど、地元の意見も尊重されてのことだと思うので、そこはそこで市の考え方があったと思う」
「住民が反対とニュースで言っていたので住民が反対する以上は仕方がない」
「(静岡市には)敏速に対応していくこと」
「他の施設でもそういうことがあったと聞いたので、いろいろな施設での(市の)説明がどうだったのか、市側の対応もどうなのかなと思う」

静岡市は「事業者から報告を受けたばかりで対応は検討中」としながら、スターバックスの出店断念が避けられない場合は、別のカフェの誘致を視野に整備事業は進めていく方針です。