災害時の連携をスムーズにするために、地域とIT人材を結ぶ「防災サミット」が4月22日、静岡県島田市で開かれました。災害時にIT技術を活用する取り組みです。

この「防災サミット」は、都内でソフトウェア開発を行う「サイボウズ」が開きました。災害時の連携をスムーズにするためで、社会福祉協議会の職員とIT企業のスタッフなどおよそ40人が参加しました。ワークショップでは、現場の課題について共有しました。

<ワークショップの参加者>
「もっと紙を無くしたいと思っていて。どこまでをデータで残して、どこまでをペーパーで残すのか。島田市全体で、本当はやりたいけどどうやったらできるのかを悩んでいる」

社会福祉協議会にとって煩雑な書類の管理が課題で、IT企業側はクラウドサービスを活用して被災情報をまとめることを提案していました。サイボウズは、熱海の土石流災害の際に、リモートでボランティアセンターの支援した実績があります。

<サイボウズ 柴田哲史災害支援チームリーダー>
「(SNSを活用して)作業はまだまだこれからですとアナウンスをしたり、ボランティア募集をしていきなり2000人集まったが、突然皆さんが来られても現場が混乱するので、その辺りの交通整理を現場でしていた」

災害時にサポートを受けた熱海市の現場スタッフは。

<熱海市社会福祉協議会 門田宙久さん>
「サポートを受け、すぐにこの部分が分からないとか、ここの部分の改善がという悩みが出た時に、すぐに解決して、現場で使える状態でデータを渡してくれたので、レスポンスの早さが助かった」

サイボウズは、今後も防災サミットを全国で展開し、地域との連携を深めたいとしています。