リニア中央新幹線の開業後、静岡県内に停まる東海道新幹線がどれくらい増えるのか。国が検討を始める方針を示したことに、田辺信宏静岡市長は1月10日の会見で「歓迎したい」と話しました。

<田辺信宏静岡市長>
「これは歓迎したい。実質的に静岡市民にとって新幹線ひかりの停車が増えるのは大変メリットがあります」

田辺静岡市長は1月10日、2023年初めての定例会見に臨みました。リニア新幹線の開業後、静岡県内に停車する東海道新幹線がどれくらい増えるのか。岸田文雄総理は、年頭の会見で「今年夏をめどに取りまとめを行う」と発言しています。

これに対し、田辺市長は「大変ありがたい」と歓迎しました。その上でリニア建設を促進する期成同盟会に加盟している川勝平太静岡県知事の姿勢について苦言を呈しました。

<田辺信宏静岡市長>
「知事はリニアは推進、反対ではないです、大推進だとおっしゃってるわけですから、それに向けて知事の立場として取りまとめに努力すると。批判だけではいけない段階になっているんじゃないかと私は理解しています」

田辺市長は環境問題と経済対策を、どう両立し、合意形成していくのかが政治にとって一番大事で、川勝知事にも合意形成の作業をしてほしいと話しました。