「10年、30年かかっても」復活への模索と全面禁漁
クロダイからの食害を防ぎ、アサリの生息地を増やすため、浜名湖ではアマモを使って産卵場所を作る取り組みが進んでいます。
<アマモ再生事業部会 徳増隆二さん>
「(アマモの)茎と根の境くらいにアサリが卵を産みます。こうしたたくさん繁茂している場所で繁殖したアサリは歩留まり率が非常に高くて、それがアサリの生態系の維持につながっていた。アマモとアサリの関係は、自分の身を守ってくれる食害を防ぐ場所。こういった場所は潮の流れが緩くなるので長時間プランクトンが滞留し、エサも取りやすい」
水槽で成長したアマモは浜名湖に植えています。一方、地元の浜名漁協は2月、苦渋の決断をしました。
<浜名漁協 渥美敏組合長>
「資源の回復を図るため、従来一定の制約のもと認めていた、一般の方の自由な潮干狩りについて2026年3月から全面禁漁とします」
水揚げがゼロになったことを理由に、漁協は今後1年間、一般の人が浜名湖でアサリをとる行為をすべて禁止すると発表しました。
かつて1980年代には年間約30万人が訪れた浜名湖の潮干狩りですが、再開まではしばらくかかりそうです。
<鈴木会長>
「まずは最悪の絶滅を逃れられるところから。自然のものなので1年、2年、3年、5年とかで戻るとは到底思ってはいない。本当は戻ってほしいですけど。10年かかっても30年かかっても、長い目で見て将来的に復活してくれることを期待しています」
漁師を含む多くの人が地元の名物復活に向けて、浜名湖の変化と日々、向き合っています。










