「9年の空転」生んだ検察の抗告 禁止は見送り
<村山浩昭弁護士>
「えん罪被害を救済するための再審制度であるという、そっちの方向性での議論をするべきなのに、方向性を見誤って、現状維持の方向の議論が非常に強く出た部会だったと言わざるを得ない」
こう話すのは、かつて静岡地裁で袴田さんの再審開始を決定した裁判官で、今回の法制審議会のメンバーでもある村山浩昭弁護士です。
村山さんが特に指摘するのは、今回の案では「検察官の不服申し立てを禁止する」規定が盛り込まれなかったことです。
袴田さんのケースでは、再審開始決定後に検察が不服を申し立てたことで争いが長引き、再審開始の決定から実際に再審が始まるまで9年かかりました。
<鴨志田祐美弁護士>
「今回の要綱案は改悪だと言い切っていいと思います。これをバネにして、絶対にえん罪被害を受けた方が、きちんと適切に迅速に救われる法改正を、ますます進めるために全力を尽くさなければと私は本当にそういう思いです」
法務省は、衆院選後の国会で改正法案を提出する方針です。







