現在の「健康保険証」が12月1日に期限切れを迎え、「マイナ保険証」の利用が12月2日から原則化されます。
切り替えがまだできていなくてもしばらくは受診することができますが、医療機関や行政は周知に力を入れています。
静岡市葵区の県立総合病院です。
<県立総合病院医事課 青木俊晃課長>
「こちらがマイナ保険証の読み取り機です。ここにカードを入れていただきまして、手続きをしてもらうことになります」
マイナンバーカードと保険証を一体化させた「マイナ保険証」。読み取り機にかざすと受付が始まり、顔認証か、4桁の暗証番号で本人確認をします。マイナ保険証の利用率は全国平均で4割以下。
かかりつけ医からの紹介で受診する人が多い県立総合病院では、利用率は全体の6割近くに上り、目立ったトラブルもないといいます。
<病院の利用者>
「面倒くさいけど、慣れた」
マイナ保険証への移行について病院側は適切な医療を受けるために必要だと強調します。
<県立総合病院医事課 青木俊晃課長>
「マイナ保険証を利用することで過去の診療、薬剤の情報に基づいたより適切な医療が受けられるようになる。次回以降はマイナ保険証をお持ちいただけるようにご案内している」
静岡市役所の静岡庁舎には1日午前、80人以上が移行手続きに訪れました。静岡市では区役所に保険証の機能をひも付ける移行作業をサポートする専用窓口を設け、支援を行っています。
一方で、移行作業が間に合わない人は健康保険組合などから配布される「資格確認書」を使えば当面の間、利用できます。さらに、国は特例措置としてきょうで期限切れを迎える健康保険証も2026年3月までは利用できるようにしました。
<静岡市DX推進課 吉永一課長>
「混雑防止に向けて、12月2日以降も支援窓口やコールセンターを設置して、サポート体制を継続していく」
静岡市では10月、3500件以上の相談を受け付けていて、今後も一定の需要が続くとみています。







