楽器メーカーのヤマハ(本社・浜松市)は11月4日、2025年4月から9月までの決算を発表しました。累計の売上収益は2,164億円(前年同期比5.2%減)、事業利益は128億円(前年同期比37.4%減)の減収減益となりました。一方、通期の業務予想は円安などを見込み、前回の予想から上方修正しました。

ヤマハによりますと、減収の主な要因としては、中国でのピアノの販売が減少したことや業務用音響機器の高需要一巡などが挙げられています。また、事業利益の減少には、米トランプ政権による追加関税の影響やモデルミックスの悪化などが響いたということです。

一方、通期業績予想は、北米やその他新興国での楽器販売が伸長することや円安を見込んだ為替レートの見直しから、4,580億円(前回予想4,520億円、前期比0.9%減)、事業利益を330億円(前回予想320億円、同10.1%減)、最終利益を230億円(前回予想225億円、同72.3%増)にそれぞれ上方修正しました。