静岡県伊東市の田久保市長が議会を解散したことに伴う市議会議員選挙が2025年10月12日に告示され、定数20に対し、30人が立候補を届け出ました。13日から期日前投票が始まり、有権者がさっそく1票を投じていました。

いよいよ火蓋が切られた伊東市議選。学歴詐称疑惑をめぐり9月の市議会で全会一致で不信任決議を可決された田久保市長が、議会を解散したことで行われます。

市議選には定数20に対して前職18人・新人12人が立候補しました。

13日から市内2か所で期日前投票が始まりました。このうち伊東市役所には、午前から次々と有権者が訪れ、早速一票を投じていきました。

<期日前投票に訪れた市民>
「伊東市をよくしてくれればいい、ただそれだけです」

<期日前投票に訪れた市民>
「やっぱり子どもがいるので子育て世代に力をくださるような、そんな政策の方に投票しました」

<期日前投票に訪れた市民>
「やっぱり(街の)整備をもっときっちりしてほしい。予算ももっと有効に使って欲しい。地方のいち市じゃないですか、みんな協力しなきゃなんにもできないと思う」

市議選が告示されたことを受け、田久保市長が12日に報道陣の取材に応じました。

<伊東市 田久保真紀市長>
「『自分がやる』というふうにこれだけ名乗り出てきたのは大変うれしいことだと思っています」

一方、最大の争点の1つである不信任決議については。

<田久保市長>
「逆を言うと不信任が出る出ないというところだけが(争点の)メインではないので。これからどんな街を作っていきたいか、これだけの方が名乗りを挙げていただいたので、市民の方に関心を持っていただいて投票率がぜひ上がることを望んでおります」

市政の継続か、刷新か。伊東市議選は19日に投票が行われ、即日開票されます。

立候補を届け出た30人のうち、地元報道機関とSBSを含む伊東記者クラブが実施したアンケートでは、新たな議会での田久保市長に対する不信任決議について26人が賛成、1人が反対しています。

田久保市長は告示日の12日、30人の立候補者のうち唯一「市長派」を表明している新人の応援演説に立ち、「市議会に新しい風が必要。改革の火を消さずに前進させる」などと声を張り上げました。

伊東市議選は19日に投開票され、深夜に大勢が判明する見通しです。