10月6日夜から7日未明にかけて静岡県焼津市で空き家の外壁が崩れ、一時周辺の道路が交通規制されました。この建物は「特定空き家」に指定されていて約20年前から崩壊が始まっていたということです。

<寺坂元貴 記者>
「こちら焼津港近くの空き家ですが、きのうの夜遅く、この建物の外壁が崩れたということなんです」

10月6日午後11時頃、焼津市中港(なかみなと)で「住宅が崩れそうだ」と近くに住む人から消防に通報がありました。

建物が音を立てて少しずつ崩壊の兆しが見えていたことから、通報を受けた警察が見張っていたところ、7日午前5時半ごろに外壁は一気に崩れ落ち、一時周辺には交通規制がかけられる事態となりました。

<小長谷自動車 小長谷洋喜さん>
「いや怖いですね、散乱してまして、ここにいたら、潰れていたんだろうなというくらい倒れていた」

道を挟んだ自動車整備工場で働いている男性は、先週から崩壊の予兆があったと話します。

<小長谷自動車 小長谷洋喜さん>
「工場で作業していたらメリメリ音がして異常だと思って出てきたらトタンがグワングワン揺れるような状態でしたね」

近所の人などによりますとこの建物は約40年前から人は住んでおらず、およそ20年前から瓦や側面の壁が落ちていたということです。

焼津市によりますと、この建物は倒壊などの危険性がある「特定空き家」に指定されていて、これまで所有者らに対し繰り返し改善を求めてきたもののそのまま放置されています。

市は今後も所有者に改善を求めるとともに安全確保のための緊急処置を検討するとしています。