静岡県焼津市の焼津漁港を舞台とした冷凍カツオの窃盗事件をめぐり、焼津市の水産加工会社の元幹部の男の組織犯罪処罰法違反容疑について、静岡地検は9月10日、再び不起訴にしたことを明らかにしました。
水産加工会社の元幹部の男は、2021年3月に盗んだカツオを正規の取り引きであるように装ったとして、組織犯罪処罰法違反の疑いで警察に書類送検されましたが、検察は2024年1月に不起訴にしました。
これについて、窃盗の被害を受けた船会社が起訴すべきと静岡検察審査会に申し立てをして、検察審査会が審査した結果、元幹部の男について、「不起訴は不当だ」と議決しました。
静岡地検は検察審査会の議決を受けて再捜査した結果、改めて不起訴としました。
静岡地検は「起訴するに足る証拠が見当たらなかった」としています。
元幹部の男は窃盗の罪では起訴されていて、9月24日に窃盗の罪について初公判が行われます。