静岡市は9月5日、マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」の患者が2025年初めて確認されたと発表しました。
静岡市によりますと、感染が確認されたのは静岡市内に住む50代の女性です。8月22日に発症し、9月3日に日本紅斑熱と診断されました。現在、入院して治療を受けていて、快方に向かっているということです。
女性は、私用で県外の山間地域を訪問し、そこでの活動中にマダニにかまれたことで感染したと推定されます。市によりますと、女性の背中の右側、脇に近い部分に刺し口があったということです。
市内では、2020年以降、今回も含めて3人(2023年に2人)の感染が確認されています。静岡県内では、2020年以降、年間5~17人、合計60人(2025年は18人)の感染が確認されています。
市は、春から秋にかけてマダニの活動が活発になり、野外活動やレジャー、農作業などを通じてマダニにかまれる恐れがあるとして、野外での活動の際は長袖、長ズボンの着用などで肌の露出を減らすことなど、マダニにかまれないように対策をするよう呼びかけています。