静岡県は8月7日、マダニが媒介する「日本紅斑熱」の患者が新たに1人確認されたと発表しました。2025年に入り17人目で、これまでの年間最多だった2024年の14人を上回っていて、県は一層のマダニ対策を呼びかけています。

県によりますと、日本紅斑熱に感染したのは東部保健所管内の80代の男性です。男性は7月22日に発熱し25日に入院しました。静岡県環境衛生科学研究所の検査で、血液から日本紅斑熱の病原体遺伝子が検出されました。

男性はマダニにかまれた自覚はありませんでしたが、左膝下に刺し口があり、発症前に草刈りをしていたことから、日本紅斑熱の病原体を保有するマダニにかまれ感染したと推定されています。男性はすでに退院していて快方に向かっているということです。

2025年に入り日本紅斑熱患者は17人目(うち1人死亡)で、これまで年間の患者が最多だった2024年の14人を超えています。

県では野外で活動するときには肌の露出を少なくするなど、マダニ対策を十分にするよう呼び掛けています。