静岡市清水区で発生した大規模な断水で最後まで残っていた和田島地区。静岡市は10月4日、4500戸のうち、およそ8割で飲用水として使えるようになったと発表しました。

静岡市清水区の和田島地区では、およそ4500戸で断水が続いていました。

<和田島・南地区の住民>
「もう大変で水を運ぶに苦労しちゃって。手の込んだ料理をしたいですね。本当に水が来てくれるの待っています。本当にね」

住民が断水の解消を待ちわびる中…。

<広報のアナウンス>
「本日より但沼町から八木間町までの興津川沿いの水道水が供給されます」

静岡市は、10月4日午後3時頃水質検査で安全が確認でき、和田島の南地区3700戸で飲用が可能になったと発表しました。

<和田島の南地区の住民>
Q.今放送聞いてどうですか?
「うれしかったです。これでやっと落ち着きます」
Q.今飲めるようになった水で何したいですか?
「もう何したらいいか分からないです」

4日夕方の時点で断水が続いているのは残り800戸。北地区の家庭では、蛇口から水が出るものの白く濁っていました。


<和田島・北地区の住民>
Q.これまだ飲めない水なんですよね?
「そうです。飲み水はね、こちらの給水車から頂いたのを飲むんですよ」
Q.不便ですか?
「不便ですね」

静岡市は、この北地区について6日まで飲用開始がずれ込む可能性があるとさきほど発表しました。

<静岡市の担当者>
「南地区で濁水が出て、そのドレーン作業にかかっている。北地区に水を押し上げていくのに時間がかかっている」


断水によって生じた水圧の変化で、水道管に堆積していたサビなどがはがれて水が濁ってしまい、その処理に時間がかかっているということです。

和田島の西地区の200戸は5日中、北地区の600戸については6日までの断水解消を目指すとしています。