南アルプスの甲斐駒ヶ岳で3日から行方不明になっている男性の5日の捜索は、悪天候のため行うことができませんでした。
警察では、6日の早朝からヘリコプターで捜索を行うことにしています。

行方が分からなくなっているのは、茨城県常陸太田市に住む67歳の会社役員の男性です。

伊那警察署によりますと、男性は3日に2人パーティーで甲斐駒ヶ岳に入山したあと、途中で同行者と別れて、単独で山頂を目指していて行方が分からなくなりました。

伊那警察署の山岳高原パトロール隊など10人が、4日の早朝からガスで視界が悪い中で捜索を行ったものの発見できず、5日も捜索を行うことにしていましたが、台風15号の接近に伴う雨のため、実施が見送られました。

男性らは、3日に日帰りの予定で入山し、歩くスピードが速い男性が先行してしばらく登り、同行した人の到着を待って、また先行して登るという形を繰り返していましたが、同行した人が山頂に着いた時には男性がいなかったということです。

6日は天候の回復が見込めることから、警察では、長野県警のヘリコプターで空から捜索を行うことにしています。