大町市の大町山岳博物館は17日、飼育していた二ホンライチョウの成鳥1羽が死んだことを明らかにしました。
死んだのは7歳のオスの二ホンライチョウで、13日の午前8時過ぎに職員が確認しました。
大町山岳博物館によりますと、1日に、体温を維持するために羽毛を膨らませる膨羽(ぼうう)が認められたことから展示を中止して、保温を始めました。
その結果、一時的に回復したものの、その後、再び動きが悪い状況になり、12日に容体が悪化したということです。

死んだ二ホンライチョウは、2018年6月に富山市ファミリーパークでふ化したもので、2024年2月から山岳博物館で繁殖のため飼育されていました。
野生で、最初の冬を越すことができた個体の平均の生存年数はおよそ4年とされることから、それを上回る長生きをしたことになりますが、博物館では、今後、研究機関に依頼して、死んだ原因を調べることにしています。
オスが死んだことで、山岳博物館で飼育しているライチョウはオス2羽、メス3羽の合わせて5羽になりました。