気象庁は、16日午後10時に御嶽山(長野・岐阜県境)の噴火警戒レベルを火口周辺規制の2に引き上げました。

気象庁によりますと、御嶽山では、山頂付近を震源とする火山性地震が増加しています。


今後、地獄谷火口からおおむね1キロの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があり、警戒が必要です。

火口周辺で入山規制などの警戒が必要な市町村は、長野県王滝村、木曽町、岐阜県下呂市です。

地獄谷火口からおおむね1キロの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。

気象庁は、地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないことや噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるとして注意を呼びかけています。

御嶽山では2024年12月中旬以降、山頂付近を震源とする微小な火山性地震の発生頻度がやや高い状態で推移していましたが、16日午前6時ごろからさらに増加していて、午後9時までに25回観測されています。

傾斜計などによる観測では、火山活動によるとみられる地殻変動は認められないということです。