長野県の諏訪湖の水位が、世界的な気候変動に合わせて、上昇や低下を繰り返していたとみられることが分かりました。

これは長野県環境保全研究所と信州大学山岳科学研究拠点の研究グループが行った調査で判明したものです。

調査では、諏訪湖の堆積物から、過去1万6000年ほど水位の変動を調べたところ、数百から数千年ごとに上昇と低下を繰り返していたことが分かりました。

およそ1万2000年前と7000~8000年前には大きな水位の低下が起きていて、この時期は世界的な寒冷期に当たっていました。

研究グループによりますと、気候変動によって内陸の湖の環境がどう変化するのか、これから将来にかけて予測する際の重要な知見になるということです。

調査結果は先月12日付で、地形学の学術誌「Geomorphology(ジオモーフォロジー)」に掲載されました。