JR岡山駅前の噴水を、みなさんはもちろん知ってますよね。クジャクが羽を広げたような形から「ピーコック噴水」という名前で親しまれてきましたが、路面電車の乗り入れ整備に伴ってこの春撤去されます。

ただ、再活用を希望する声もあり、所有する岡山市は今「民間への販売」を考えているのですが、その価格が驚きなんです。

「ピーコック噴水」あの岡本太郎さんが代表務めた団体が設計

JR岡山駅前にあるピーコック噴水。山陽新幹線の全線開通を祝うイベントの記念事業で作られ、1975年に設置されました。

設計したのは「現代芸術研究所」...太陽の塔で知られる岡本太郎さんが代表を務めた団体です。

完成以来、多くの人に親しまれてきた噴水ですが、路面電車の乗り入れ整備に際し「設置するスペースがない」として、岡山市はこの春撤去することにしています。これに伴い、今、売りに出されているのですが…。

その最低販売価格は...8万2千円!

最低販売価格はいくらだと思いますか?

「うん千万とかぐらいですか」
「500 万とか」
「シンボル的な感じで置いてあるので、買うとなったら結構高いのかなと」


(佐藤大祐記者 リポート)
「正解は…8万2千円です」

なんと8万2千円なのです。岡山市によりますと、ステンレスなど材料の引き取り価格(売り払い価格)から設定したということです。

ただし購入するためには条件が

ただ購入するには、「岡山市内に移設すること」「まちづくりに貢献すること」といった条件があり、市は応募者の活用策や希望金額などを総合的に判断した上で、譲渡先を決めることにしています。

皆さんは、8万円で買いますか?

「ミュージアムが購入はありかなと」
「街おこしをしてくれるところに買ってもらえたら」

買える条件を伝えると、ちょっと他力本願のような意見が多く聞かれるようになりましたが...岡山市による募集は、2月9日までです。

【解説】
「8万2千円」というと安いようですが、岡山市によりますと「ノズル交換」「水道代」「電気代」などで、一年間に600万円ほどの維持費が掛かっているそうです。果たして購入先は現れるのか?楽しみです。