きのう(10日)の参議院選挙は一票の格差が解消されておらず憲法違反だとして、選挙の無効を求める訴えが全国で起こされました。

広島高裁岡山支部に訴えを起こしたのは、倉敷市の80代男性です。全国で一番有権者が少ない福井選挙区を1とした場合、岡山選挙区は0.41票の価値しかないなど選挙区ごとの格差は最大でおよそ3倍あると訴えています。

(賀川進太郎弁護士)
「実際、この成果としては出てきているんですよ。参議院は昔は6倍までいってたんです。衆議院だって4倍いってますから、それから言ったら我々がやったことは決して無駄ではなかった」

一方高松高裁では、香川や愛媛の有権者らが訴えを起こしました。香川選挙区は福井選挙区と比べて0.79票の価値しかなく、憲法が定めた人口比例選挙に反するとして選挙の無効を訴えています。

(立野省一弁護士)
「人口比例の格差を限りなくゼロにするよう努力するべき」

参院選の一票の格差については、全国14の高裁と高裁支部で一斉に提訴が行われました。