■地域でつながり支えあう“助け合うお母さんの会”が発足

そんな住民の心の支えになればと活動を続けてきたグループがあります。

(母親たち)
「42歳です」「43歳じゃろ?」「まだ42です!」

子育て世代で作る“助け合うお母さんの会”。メンバーの森本文美さんは自宅が浸水被害に遭いました。

(森本文美さん・平島地区在住)
「はじめは水害で一時預かりをして下さっているところに、子どもを連れて行ったのがはじまりです」

“助け合うお母さんの会”では、水害の直後から遊ぶ場所がなくなった子どもたちを預かるボランティアを始めました。会を立ち上げたのは平島地区に隣接する瀬戸町の母親たちです。

(助け合うお母さんの会 西方智実さん)

「平島に直接つながりがあるお母さんというか、お知り合いの方はいなかったんですが、何か力になれたらなと思って」

その後も様々なイベントを開き交流してきたお母さんの会。メンバーはこの4年で2倍以上となる約130人になりました。イベントで配ってきたカードに書いた言葉は『一人じゃない』。森本さんの次男、康生くんもイベントを通じてたくさんの友達と出会いました。

(記者)
「みんなと遊ぶのはどうですか」

(森本康生くん)「すごく楽しい」

(森本康生くん(7))
「すごく楽しい。ザリガニを持ったり、触ったり、見つけたりするのが楽しい」

(森本文美さん)
「『大丈夫、見てあげるよ』と言って下さる方がいると、すごく安心する。つながりがあると日々の生活はより楽しくなるし」