おととい(2日)、岡山県倉敷市玉島の民家で、この家に住む男性が殺害され妻が大けがをした事件で、妻が「男が家に入ってきて刺した」という趣旨の話をしていることがわかりました。また、現場の状況などから警察は、何者かが玄関から侵入した可能性が高いとみて捜査を続けています。

この事件はおととい午後7時半ごろ、倉敷市玉島の会社経営・問田正さん(57)が自宅1階の洗面所で倒れ、死亡しているのが見つかったものです。

警察によりますと、問田さんの近くには血の付いた包丁があったということです。

また「刺された」と警察に通報した問田さんの妻(50)も1階の台所で血を流して倒れていて、病院に搬送されましたが命に別状はないということです。

捜査関係者によりますと妻は、「男が家に入ってきて刺した」という趣旨の話をしていて、

家の窓ガラスが割られておらず、鍵も壊されていないことから、

警察は「第三者が玄関から侵入し犯行に及んだ可能性が高い」とみて捜査を続けています。

(近所の人)「あんまり信じられない。こんなところで。普通の住宅街だし、幹線道路にも近いし、にぎやかな地域だから」

事件を受け、現場近くの認定こども園では午前中、「子どもたちの外遊びの中止」や「部屋の施錠」などを行ったということです。

(よしうら認定こども園 出口太朗園長)「この近隣でこんな事件が起きたことは今までなかったので、私も職員も不安な面がありまして、何かあってはいけないということで、特別にきょうは午前中取り組みをさせて頂きました」

また、近くの上成小学校では児童の下校時、教職員16人が付き添いを行ったほか、通学路の巡回もしたということです。

きのう(3日)捜査本部を設置した岡山県警は、およそ70人体制で捜査を続けるとともに、けがをした妻の回復を待って当時の状況を詳しく聞く方針です。