岡山県北に大きな被害をもたらした台風7号から1カ月を迎え、鏡野町の奥津温泉では温泉旅館の営業が相次いで再開しています。
宿泊が再開しきのう(15日)からは立ち寄り入浴も可能となった奥津温泉の老舗旅館「奥津荘」です。浴槽の底から直接湯が湧く自慢の名湯に入浴しようと、通常営業再開初日から多くの客が訪れていました。
(立ち寄り入浴利用客)「とても再開を楽しみにしてましたので、本当に良かったと思っています」
8月15日、台風7号の影響で鏡野町恩原では1日の降水量が観測史上最大となる530.5ミリを記録。温泉街中心部を流れる吉井川が増水し、3つの浴室がある地下1階部分が冠水しました。
(奥津荘 甲元浩文さん)「(天井の)ランプのあたりまで水が入ってきておりました」
流入した土砂の撤去、壁紙や床の張り替えなど、復旧作業は1カ月に及びました。
(奥津荘 若女将 鈴木里佳さん)「営業を再開することができ安心しています。復旧に向け精いっぱい頑張って、もとの賑わいを取り戻したい」
さらにきょう(16日)からは温泉旅館の河鹿園(かじかえん)が営業を再開。まだまだ台風の傷跡が残るものの、多くの観光客が訪れる紅葉シーズンに向けて復旧が進んでいます。