食料品などの値上げの波が続いていますが、「レギュラーガソリン価格」も高騰しています。全国平均価格は「1リットルあたり174円前後」と、岡山・香川でもドライバーや店を悩ませています。
岡山市北区にあるガソリンスタンドではきょう(31日)大きな決断に踏み切りました。

(ENEOS Dr.Driveスーパーセルフ岡山天瀬店 谷岡良則マネージャー)
「きょう31日から『5円』値上げとさせていただいております。一番ガソリンが出るのが7月~8月で。その時期に値上げをするのは非常に申し訳ないが、店舗としても値上げをせざるを得ない」
全国的に続く、ガソリン価格の高騰です。石油情報センターによりますと、レギュラーガソリンの小売価格は先週時点で、1リットル当たり平均、岡山県で170円10銭。香川県は岡山よりも「8円」高く、ともに前の週から上昇しています。ドライバーからは不安の声も。

(ドライバー)
「最近どんどん価格が上がっているなと思います。しょっちゅう入れるんですけどね」
「1日に何キロとか、かなり車に乗っているだろうなと思うので、結構、影響ありそう」
「政府の助成が減っていって、なんか9月には元に戻るというのを見たので、これ以上価格が上がったら大変だなと思うんですけど」
背景にあるのは、原油価格の高騰だけでなく、「ガソリン補助金」が段階的に減らされていることがあります。経産省は、ガソリンの基準価格が168円を超えないよう最大で25円補助。

そのため小売価格は、5月末までほぼ横ばいで推移していました。ただ6月以降ガソリンの負担軽減策を縮小させたため、小売価格が上昇しているのです。岡山市のガソリンスタンドでも、苦渋の決断だったと話します。
(ENEOS Dr.Driveスーパーセルフ岡山天瀬店 谷岡良則マネージャー)
「やはり県外からの動きも出て、車も動いて。ガソリンの需要が高まってきた分、『価格の上昇』にも繋がっていると。現状、値上げに理解をしていただくということになるんですけど、当然安くなるときは値下げをさせていただく」
補助金は、9月末で終了する見通しとなっています。ドライバーも事業者も頭を悩ませるガソリン価格の高騰。早急に手立てを打たなければ、秋以降も値上げの波は続くことになりそうです。