117系「最後の砦」“国鉄岡山” で7月21日に定期運用終了

今から44年前、1979年に関西エリアで「新快速」としてデビューし、1982年からは東海エリアでも活躍した国鉄型近郊電車「117系」。そんなかつての高速列車も、2023年4月以降は「国鉄車両の聖地」岡山だけで定期運用されてきました。

【画像①】かつての「新快速」も、いまは岡山だけで定期運用されています

「117系車両の定期列車としての運転は終了します」そんな一文が記されていたのは、5月29日にJR西日本から送られてきた「227系Urara7月22日運行開始」の広報リリース文の片隅でした。

【画像②】7月22日「227系Urara」デビューの陰で退くことに
【画像③】117系...ついに定期運用からの引退が決まりました

117系と言えば...新幹線に乗るお金がない学生時代に、この車両の快速列車は名古屋エリアを結構なスピードで走ってくれて、豊橋~大垣間の移動で重宝していた記憶があります。

【画像④】昔の車内画像「ガチャン」とすれば座席は逆向きに

【画像④】にあるように、転換クロスシートだし、前後の壁が木目調で何だかラグジュアリーだし、先頭車両も特急っぽい形だし...かつて関西・東海エリアで私鉄との競合区間を走っていた列車だけあって、「え?これ乗車券だけで乗っていいんすか?」感満載でした。

なお、岡山県立図書館で借りた本によると、このデザインは伊豆を走る特急「踊り子号」などの185系にも反映されたとか。筆者は東海地方に9年、関東に15年住んでいましたが、全然気付きませんでした。誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに似ている!

【画像⑤】185系「踊り子」の画像は、さすがに岡山の放送局にはありませんでした...