JR四国は先日、来年にも運賃値上げを行う考えを明らかにしました。背景にあるのが収支状況の悪化です。17日に3年ぶりに区間の収支が発表されましたが、コロナ禍で全ての路線が赤字となり、JR側は廃線の議論にも踏み込みたい考えです。

JR四国は100円の収入を得るために要する費用=営業係数について、2020年度で268円だったと発表しました。赤字のトータルは225億円余りに膨らんでいます。

(JR四国総合企画本部 新居準也 担当部長)
「コロナの影響もあって、本州との移動がかなり落ち込んでいた」

コロナ前は唯一の黒字だった瀬戸大橋線の営業係数も、207円と赤字に転落。営業係数が最も高い予土線は1401円に上ります。JR四国は今月10日に発表した決算の中で、来年春の運賃値上げを発表しましたが、17日発表のデータはそれを補足するため公表されました。

JR四国は営業係数を指標に今後、路線の存廃議論まで踏み込みたいとしています。

(JR四国総合企画本部 新居準也 担当部長)
「厳しい状況を、地域やご利用のみなさんにご理解いただきたい。持続可能な公共交通体系に向け、検討を進めていきたいと考えている」

JRのこうした考えに、香川県の浜田知事は16日の会見で釘を刺しました。

(浜田恵造 香川県知事)
「採算の取れる所だけ走っていればいいものではなく、全体がつながって赤字路線であっても全体がつながって機能が果たされているのではないかと」

公共交通を今後どう維持するか。JRの置かれた深刻な状況は、地域に突きつけられた喫緊の課題です。