陸上で海水魚の養殖を可能にする岡山理科大学の“好適環境水”を使って育てられた高級魚が香川県の飲食店に初めて提供されました。その名も「おかやま理大タマカイ」。養殖した高級魚を気軽に食べられる日が来るのでしょうか。
(坂俊介記者)
「岡山理科大学の水槽から香川初上陸、こちらが高級ブランド魚『おかやま理大タマカイ』です」

陸上で養殖されたタマカイが提供されたのは、香川県宇多津町の「活魚・炎舞瀬戸パーク」です。タマカイは、沖縄近海などに生息するハタ科の魚で、なかなか口にできない希少な海水魚です。
岡山理科大学の山本俊政准教授は、20年以上前から、真水に微量のナトリウムなどを混ぜることで、海の魚も養殖できる“好適環境水”の研究に取り組んでいて、これまでにマグロなど数々の魚の陸上養殖を実現してきました。

おととしには、タマカイの陸上養殖に世界で初めて成功。250匹ほどを飼育し、今回、岡山だけでなく香川の飲食店での提供にこぎつけました。
(岡山理科大学 山本俊政准教授)
「いい魚ですよ。本当に皆さんに食べていただきたい。“好適環境水”に一番あってると思いますね」

タマカイはタイやヒラメなどの陸上養殖に比べ、1.5倍以上生育が早く、電気代などのコストも少なくて済むといいます。大阪・関西万博の期間中に提供され、海外からも高い評価を得た「おかやま理大タマカイ」です。気になるその味は…。
(坂俊介記者)
「肉厚で脂も乗っていて、まさに白身のトロと言ったところでしょうか。これが気軽に食べられるようになったらうれしいですね」

香川県民にとっても珍しいタマカイとあって、訪れた人たちはさっそく注文し、味を確かめていました。
(食べた人)
「美味しいです。養殖ものなんですか。来るとは思ってなくてこれは是非食べてみなきゃ」
(遊食房屋 細川明宏営業本部長)「新しい取り組みと思っているどんどん新しい食の文化を作り上げていきたい」

仕入れた2本は、きょうのうちに完売の見込みということです。山本准教授はタマカイの需要が増えることで民間の養殖場が建設されることにも期待を寄せています。










