感染力は「コロナと比べて10分の1くらい」

船の乗客から検出された今回のハンタウイルスの特徴について、病原ウイルスに詳しい岡山大学の本田知之 教授は…

(岡山大学 病原ウイルス学分野 本田知之 教授)
「いろんな株がありますけど、ほとんどはネズミから人にしか感染しないと言われています。その中で、クルーズ船では、珍しいことにヒトからヒトに感染するウイルスが流行っているみたいです」

ハンタウイルスの主な感染源は、ウイルスをもったネズミなどのげっ歯類。体をかまれたり、排泄物が混ざったほこりなどを吸い込んだりすることで感染するといわれています。今回検出されたのは、このウイルスのうち、唯一ヒトからヒトへの感染も報告されている、アンデス株。感染すると発熱や呼吸困難などに陥り重篤化するおそれもあるといいます。ただ、注目すべきは、その感染率の低さです。

(岡山大学 病原ウイルス学分野 本田知之 教授)
「(家庭内で)どれくらい感染が広がるかというのを見た感じでは、コロナだと数十パーセントですが、ハンタウイルスの場合は数パーセントうつるくらいの感じなので。コロナと比べて10分の1くらいのイメージ」

患者との濃厚接触が感染の要因と見られることやウイルスの感染力が強い期間が短いこと、また、クルーズ船の乗客の動向が適切に管理されていることなどから、本田教授は、今回の件を機に日本で感染が拡大する可能性は低いと話します。

(岡山大学 病原ウイルス学分野 本田知之 教授)
「今の時点で過度に心配する必要はないのかなと。コロナほど広がりそうな報告はない」