N抗体価は急性期の重症度と性差を反映

いっぽう、自然感染歴を反映するN抗体価については、急性期の症状が重度であった患者(中等症〜重症)ほど高値であり、初期の感染負荷を反映していることが分かりました。近年、コロナ感染時にPCRや抗原検査が省略されやすい状況を踏まえると、感染歴を確認するうえでもN抗体測定は有用といえます。
また、ワクチン未接種の患者における解析では、N抗体価は感染から受診までの経過とともに1日あたり約0.34%の割合で減衰することが算出されました。さらに、女性は男性よりもN抗体価が高く、コロナ後遺症の発生リスクにおける性差との関連が示唆されました。
免疫学的指標との相関についても検討されており、N抗体価は血中のリンパ球数や免疫グロブリン(IgG、IgM)レベルと正の相関を示しました。
なお、従来株やデルタ株を含む以前の後遺症研究では補体(CH50)やフェリチンといった炎症指標がブレインフォグと関連することが報告されていましたが、今回のオミクロン株期の後遺症患者ではこれらとN抗体価との間に相関は認められなかったということです。










