小谷さんが訴える「被害者支援」とは

【この記事に関する画像をみる】

娘を失う深い悲しみとともに加害者へのやり場のない気持ちが小谷さんを孤立へと追い込みました。

(小谷真樹さん)
「私自身ですね、本当に事件のあとはですね、それこそ友人関係なんかとも、付き合いがものすごく減りました」

「飲みに行っても、食事とか誘ってくれてもですね、もう加害者の愚痴しか言わないんですね」

「もうそのときは怒りと恨みしかなかったんで、そればっかり話して、聞いてもらえるなと思って、なんぼでもそれしか話さなかったんですけど、ま、聞いてるほうはそれがつらかったのか、『まあ、まあ、まあ』みたいに、なだめることが多くてですね。『相手も殺そうと思ってたわけちゃうんやし』みたいなことを言われて…、それで『もうええわ』ってなってしまってですね、『お前らにはなんも分からへんわ』みたいな感じになってしまって、友人関係なんかも終わった時がたくさんありました」

「一時は本当にご遺族の方としか関わりがなくですね、社会と一線を引いてしまってる自分がいるなっていうのを感じていました」

「話を聞いてくれる人」の大切さ

【この記事に関する画像をみる】

そうした中でも、小谷さんは自分の話に耳を傾けてくれる人、支えてくれた人がいたからこそ、きょうまで歩み続けることができたといいます。

(小谷真樹さん)
「こうして皆様の前でお話しできているのはですね、たくさんの周りの方ですね、当事者じゃない方たちの支えがあったからだったと私は感じています」

「どうか皆さんの周りでも犯罪の被害にあったり、社会から遠ざかっていってしまう人がいるなと感じたときには、もちろん無理に声をかけていく必要はないと思いますが、それでもやっぱり『いつでも話聞くよ』と『なんかあったら言うてな』っていうことですね、見放さないようにしてほしいなというふうに私からお願いをしたいと思っております」

「誰かがそばにいてくれる、誰かが話聞いてくれる、誰かが自分の声にちゃんと耳を傾けてくれるんだという思いがあれば、多分その方は私の考えですけども、一日一日を生き延ばすことができるかなというふうに思っています」

「どうか、周りの方で、そういった方がおられましたら、ぜひお声がけをしてほしいなと思っています」