それにしても、そんなに花粉が?

(東洋産業 大野竜徳さん)
「平方センチメートルというのは、調査地当での数字ですので、もっと少ないんじゃないか、と思われるかもしれません。少しざっくりした数字のお話をしますね。

①日本全国で、花粉が1シーズンどのくらい飛ぶか、というのは一説によると、2.664垓個(260,000,000,000,000,000,000個= 2.664× 10²⁰個)という簡単には想像できないほどの数が飛ぶという理論上の数値があります。

②日本の国土は約378,000㎢で、北海道や沖縄のようにスギが少ないとされるところを除く本州・四国・九州を足した面積は約283,580㎢です。

1㎢を換算すると、1㎢=1,000,000,000,000㎠
283,580㎢ × 10¹²= 2.8358 × 10¹⁷㎠。

①÷②で、ざっくり計算するとだいたい1,000個/㎠くらい、という計算になります。

ただし、この計算は、あくまで、日本の陸地面積で単純に割った理論上の平均値です。

実際には、花粉の量はその年によってその数は大きく変動することに加えて、スギの近辺の山間部では桁違いに多く、都市部では再飛散や流出もあり、場所による差は非常に大きいと考えられます。

全部がきれいに平均的に降り積もるわけでなく、多いところ、少ないところもあり、一度降ってきても流れたりとばされて水面に消えたりもしますが、仮に累積できれいに降り積もったらこのくらいの数にはなる目安です。

想像すると『花粉が多い』と言っても『そんなに多くないだろう』という数字ですが、たった1㎠、皆さんの人差し指の爪くらいの面積に1,000個もの花粉が1シーズンに降りつもる、概算だとこのくらいになるのです」