「手術が必要です。許可をください」突然、病院から電話があった日

【画像⑥】

生徒たちは目をつぶり、顔を下に向け児島さんの話に耳を傾けます【画像⑥】。

(児島 早苗さん)
「(体育館には)1年生から3年生、先生方が集まっておられます。後ろから足音がしてぴたっと『自分の横』で止まります。


(会社の同僚)
『ちょっと外出よか、あんな、ご家族が交通事故にどうも遭われたようなんや、他に誰も連絡つかないから君が病院に電話してくれるか?』

『分かりました』

(病院への電話)
『もしもし、病院ですか? 家族の者です。何があったんでしょう』

(病院)
『もしもし、ご家族ですか?小さな事故ではありませんでした。すぐ来てください。もしもし。ご到着されるまでにお願いが、この電話であります』

『はい』

(病院)
『ご到着されるまでに、緊急の手術を要する危険性がとても高いです。ご到着を待っておられません。手術に家族の許可が必要です。この電話であなたしか連絡が取れないので、手術の許可をこの電話でしてください』

『はい、分かりました。許可をします。すぐ行きます。お願いします』

(病院)
『もう1つ。ご家族にお願いがあります。手術中に輸血をしないといけない可能性がとても大きいです。ご到着を待っておられません。輸血の許可をこの電話でしてください』

『分かりました。輸血の許可します。すぐ行きます』

頭が真っ白になり、取るものもとりあえず病院を探し駆けつけ、入り口に入って『救急救命どこにありますか?救急救命どこにありますか?』

探し探し、入り口に立ち、着たことのない白衣を着て、白い帽子をかぶり、マスクを押し、消毒し扉の前に立つとドアが開き、その先に白衣の医師が立ってます。

(医師)
『こちらへどうぞ』

すぐ家族に合わせてもらえず、案内され、椅子に座ると、救急隊員がした処置、病院に来てからの手術、いろんな画像を見せられながら説明を受けます。

分からない。けど一生懸命メモ取ります」