今年9月、落雷による火災で国宝の本殿の一部が焼けた坂出市の神谷(かんだに)神社が、修復のための費用を募るクラウドファンディングで目標の1000万円を達成しました。しかし、修復には1億円以上かかるとみられ、さらに支援を募ります。

修復の方針が決まるまで、国宝となっている本殿にビニールシートをかけ、現状のまま保存されている坂出市の神谷神社です。


今年9月に落雷により火災が発生し、鎌倉時代初期に建立された本殿の一部を焼失しました。

国宝修復のための費用は国が最大85%を負担しますが、神社側も負担しなければならないため、クラウドファンディングを募っていたところ、目標の1000万円に到達したということです。

(神谷神社 中尾格宮司)
「国宝に指定はされているんですが、神社としての知名度は非常に低いものですのでまさかこんなにたくさんの方にご支援いただけるとは」

修復費用の総額は未定ですが、少なくとも1億円以上かかるとみられています。そのためクラウドファンディングの目標額を2000万円に上げました。期間は1月11日までです。

(神谷神社 中尾格宮司)
「今回の修復に加えて、永遠に守っていかなければならない文化財ですので、今後はやはり安定的に資金を確保できるような体制を構築していくのが必要かなと」

今後は本殿の一部を解体し、来年度中には修復の方針を決める予定です。