息子などになりすまして、高齢者から現金をだましとろうとしたとして、特殊詐欺グループの少年2人が、きのう(17日)逮捕されました。

詐欺未遂の容疑で逮捕されたのは、福岡市の無職の少年(17)と住所不詳の無職の少年(16)の2人です。

警察によりますと、2人は氏名不詳者らと共謀のうえ、息子などになりすまして現金をだましとろうと考え、11月16日ごろから17日までの間、複数回にわたり、岡山県和気町の女性(75)方に電話をかけ、息子や証券会社の社員になりすまして「税金滞納分を払わないと逮捕される可能性がある」などとうそを言い、17日、弁護士になりすました17歳少年が女性宅を訪問し、現金100万円をだましとろうとしましたが、「だまされた振り作戦」により未遂に終わったものです。また、見張り役をつとめたとして、16歳少年も逮捕されました。

警察は、きのう、女性の親族から通報を受け、女性の協力を得て「だまされた振り作戦」を行い、現金を受け取りに現れた17歳少年を現行犯逮捕、そのあと、見張り役の少年の容疑を特定したということです。

調べに対して、17歳少年は「特殊詐欺の受け子としておばあさんから現金をだましとろうとしたことに間違いありません」と容疑を認めています。一方、16歳少年は「(17歳少年と)一緒に行っただけで、何も知らなかった」と容疑を否認しています。