印象的な動物画で国内外から注目を集めている自閉症のアーティスト石村嘉成(いしむら・よしなり)さんと家族の物語を描いた映画・“新居浜ひかり物語「青いライオン」”の制作発表会が、岡山市北区で行われました。

映画は、来年のRSK創立70周年を記念して制作されるものです。



これまでRSKがドキュメンタリーやニュースで取材してきた愛媛県新居浜市のアーティスト・石村嘉成さんと母親の有希子さんの「療育の日々」に焦点をあてます。

(RSK山陽放送 三好聡浩 脚本・監督)
「この映像、何度見ても涙が出てくる。必ず立派に育てるという強い意志というか、けなげさが画面から伝わってきたからだと思います」

(RSK山陽放送 里見俊樹社長)
「70年の歴史で初めて映制制作に挑戦します。取材・撮影・構成・編集といったスキルを映像メッセージとして届ける、その成果を発揮できると確信しています」


映画では、母親役をRSKの小林章子アナウンサー、嘉成さんを瀬戸内市の俳優・高原幸之介くんが演じ、女優の竹下景子さんや檀ふみさんも出演します。


(竹下景子さん)
「私の撮影はすでに終わっております。この作品は多くの皆さんの心に届くという確信をもって撮影を終えることができました」

(檀ふみさん)
「嘉成さんの絵を見た時に素晴らしいと思って。絵に負けない映画にしてほしいと心から思いました」

会見では、映画のタイトルにもなった石村嘉成さんの作品「青いライオン」も披露されました。

(石村嘉成さん)
「今回、母との思い出が素晴らしい映画になって私はとっても嬉しいです。これから毎日、大好きな絵を描いて頑張ります」

(嘉成さん父親・石村和徳さん)
「自閉症の子育てのみならず、多くの子育てに多くの示唆を与えてくれる映画になるだろうと確信しております」

また、特別協賛の日光商事グループ・川井祐介社長も、映画への思いを話しました。

(日光商事グループ 川井祐介社長)
「また明日へ頑張ろうと全員がそう思えるような映画だと思います。彼は今からまた闘っていかなければいけない。そのプロセスの中にこういうものがあれば、この思い出がパワーの源になってくれるのではないかと」

撮影は新居浜市や岡山県内で来年夏ごろまで行われ、来年秋の完成を目指しています。