秋が深まりゆく中ですが、あす(11月1日)、岡山県浅口市では打ち上げ数3,000発の花火大会が行なわれます。物価や人件費の高騰などで各地で存続が危ぶまれている花火大会。地域の人たちの楽しみを後世につなげていきたいという支援の動きがあります。
 
夜空を彩る色鮮やかな花火【画像①】。去年夏の「あさくち花火大会」の様子です。今年は、熱中症や台風による中止のリスクを避けるため、初めて秋に行なうことになりました。実はこの花火大会、いま危機に立たされているといいます。
(浅口市産業振興課 大月光星さん【画像②】)
「昨今の物価高であったり人件費の高騰でですね、花火大会の開催経費が毎年毎年膨らんでいまして、年々実情が厳しくなっているという状況です」
 
今から19年前、金光町・鴨方町・寄島町が合併して誕生した浅口市。新たに出来た市で、市民の融和を図りたいと、花火大会は2010年に始まりました。今では市を代表するイベントとなっています。ところが近年、物価や人件費が高騰。さらに来場者数が年々増えていることから、経費が膨らみ続けているといいます。
(浅口市産業振興課 大月光星さん)
「多くの方が集まるということになりますと、やはり安全を確保しなければいけないということでですね。そのぶん経費がかかるところもあります。多くの方が楽しみにしているイベントでもありますので、何とか継続していきたいという思いはあります」
全国各地の花火大会が、いま物価高などで同じような状況に陥っているといいます。そんな中、支援に乗り出したのはビール会社でした。
「カンパーイ!」
去年からキリンビールが行っている「晴れ風アクション」。ビールを飲めば、その売り上げが寄付金となり全国の花火大会の主催者に届くというものです。二次元コードからアクセスできるホームページ【画像③】で、自分が寄付したい花火大会を選ぶこともできるといいます。
 
(客)
「(ビールを)飲んで支援できるというところが、身近に支援できるかなというところで、すごくいい取り組みではないかなというふうに思います」
(鳥好駅前本店 上瀬純さん)
「もっともっとみなさんに(取り組みを)知ってもらって、地域貢献をみなさんとできたらいいなと思っています」

(浅口市産業振興課 大月光星さん)
「キリンビールの寄付は本当にありがたいです。多くの市民の方が本当に楽しみにしている地域の恒例行事にもなっていますので、これからも続けていけるように取り組んでいきたいと思います」
地域をつなぐ花火をいつまでも浅口の夜空に…。今年の花火は、あす(1日)午後7時から打ち上げられます。



 
       
      






