”路上での靴磨き”が月に1回のペースで、岡山市街地の中心部で行われています。今では殆ど見られなくなった光景ですが、靴を磨いているのは25歳の男性です。なぜ路上で靴を磨くのか?その理由に迫りました。

(客)
「きれい、きれいですよ。すごくきれい。すげえ。変な言い方をすると銀座のクラブに行っても大丈夫。」

■月に1回路上で靴磨きをする25歳の青年…なぜ?

月に1回 路上で靴を磨く石田壮大さん(25)


岡山市中心部の表町などで、知人の店の軒先を借り、靴を磨いているのは石田壮大さんです。本職は工場勤務で、あくまでも趣味です。月に1回ほど低価格でサービスで提供していますがその実力は侮れません。

(客)
「簡単に汚れを落とすぐらいなら若い人でもいらっしゃるでしょうけど、ここまでいっちゃうっていうのは、ちょっと珍しいんじゃないですかね。」

客を驚かせる技術の一つが・・・

(石田 壮大さん)
「これから鏡面磨きをやろうと思います。普通のシューケアと違って、よりドレッシーにしてあげる磨きなんですけど。今はワックスを塗り重ねて下地を作ってあげているっていう。」

石田さんが磨いた靴は 驚くほどピカピカに輝く


ワックスを塗り重ねたあと少しだけ水をつけて磨くと・・・違いは一目瞭然です。

(石田 壮大さん)
「結婚式とかパーティーだとかにいいかなと思います。」

その腕前に客は後を絶ちません。

(客)
「鏡面磨きってやったこともないし、自分では出来ないので。光が違いますよね。」

(石田 壮大さん)
「それぞれ色んな傷があったりとか、育ち方も違ったりするんで、その人となりも分かるような気がして楽しいですね。」

■かつては当たり前の光景だった街角の「靴磨き」

1960年代の岡山駅前


路上での靴磨きは30年ほど前までは当たり前の光景でした。昔は道路の舗装が不十分だったため、ニーズがあったのです。

(客)
「​今はもういなくなったもんな。靴磨きが。岡山でも昔いたんですよね。おったおった。」

若い石田さんが靴磨きを始めたきっかけは成人式。初めて購入した革靴の手入れについて調べるうちに、のめり込みました。

(石田 壮大さん)
「水分が多いクリームだったりとか、油分が多いクリームだったりとかするので、そのあたりを使い分けるんですけど。道具を買い集め、技術を磨く。この特技が自分を変えてくれるのではと路上に立つことを決意しました。」