中学生が出産や育児について学ぶ授業です。岡山県玉野市の中学校で生徒が赤ちゃんと触れ合う「赤ちゃん登校日」が行われました。

(甲野良輔記者)
「中学校なんですが、きょうは赤ちゃんも登校しています。中学生と赤ちゃんが触れ合うことで、命の大切さを学ぶ授業が行われています」
玉野市の玉中学校で、家庭科の授業の一環で行われた「赤ちゃん登校日」です。中学3年生30人が、市内に住む2か月から2歳の乳幼児と親10組と触れ合いました。

(生徒)
「抱っこしたことが無かったので、こんなに重たいとは思わなかった」
「3時間ごとにミルクあげたり、夜中も起きてすごいなって」
参加者から妊娠や出産・子育ての話を聞くことで、親としての責任の大きさや家族の大切さを感じてもらおうという取り組みです。

(生徒)
「大変なときはありますか?」
(母親)
「トイレもついてくるから、開けてしている、めっちゃ泣くから」
初めは赤ちゃんとの関わり方に戸惑っていた生徒たちも少しずつ慣れ、笑顔もみられました。また、約8キロの重りをつけてペンを拾ったり、起き上がったりする妊婦の体験も。

(生徒)
「めちゃくちゃ起き上がるのが大変で重かったです」
(玉野市愛育委員協議会 岡崎文代会長)
「命の大切さ、自分たちの心と健康とか正しい知識を身につけて、健康な家庭を育ててほしいな」

玉野市では、すべての中学校で赤ちゃん登校日が実施されるということです。