SNSを通じて、岡山の魅力を世界に発信しようという取り組みです。先月、台湾のインフルエンサーを招いて、県南の観光スポットを巡るツアーが行われました。

(岡山市文化振興課 矢吹大輔さん)
「開幕したばかりで、2か月間(開かれる)。ここがメイン会場の、昔の小学校だったところです」

岡山市中心部で開かれている現代アートの祭典、「岡山芸術交流」。先月そのメイン会場となる旧内山下小学校を訪れたのは、台湾で活躍するインフルエンサー、喜多さんとMegumiさんです。

(台湾人インフルエンサー Megumiさん)
「歩いて行ける場所にアートが集まっているのがいい。台湾の多くの人にこの芸術祭に興味を持ってもらえると思う」

2人はSNSで日本各地の観光地やグルメを紹介し、多くのフォロワーから支持を集めています。今回の観光ツアーは、人気インフルエンサーに岡山の魅力を海外に向けて発信してもらおうと、岡山市と倉敷市でつくる観光推進協議会が企画したものです。台湾を選んだ理由について、担当者は…

(おかやま観光コンベンション協会 瀧本むつみさん)
「直行便が週12便となっていて、かなりたくさんの方に来ていただいている。リピーターになってまた岡山に来てもらえるようなコンテンツを紹介している」

去年10月、台湾と岡山を結ぶ空の便が週12往復に増便。その効果もあってか、昨年度は、岡山市に宿泊した外国人のうち約4割を台湾からの客が占めました。アクセスが良くなり行き来がしやすくなった今、台湾からの観光客のさらなる誘致に期待がかかります。

(備前焼制作体験のスタッフ)
「ゆっくりろくろを回しながら、叩いていくような感じで」

4日間の日程で行われた今回のツアーでは、岡山城や鷲羽山など、岡山市と倉敷市にある観光スポット約15か所を巡りました。喜多さんとMegumiさんは持参したカメラで写真を撮りながら、岡山観光を満喫していました。

(台湾人インフルエンサー 喜多さん)
「訪れる度にいつも岡山の新しく行く場所が見つかる。訪れる度に違うことを感じると思う。私の視点を通して、私が歩いた道を皆さんにもたどってほしい」

今回撮影された写真はPR動画などに編集され、それぞれが運用するSNSアカウントに掲載されるということです。ツアーを企画した観光推進協議会は、今後もSNSを通じたPR活動を続けていきたいということです。