帰宅難民バチを見たらどうする?

ーでは、こうした“帰宅難民バチ”に出くわしたとき、私たちはどうすればよいのでしょうか。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「不用意に近づかない。観察は遠くから。写真を撮るなら望遠で。

怖ければ専門業者に相談しましょう。玄関先や通学路に群れている場合は、プロに任せるのが安心です。

自分で処理するなら夜間に(※非推奨)。活動が止まっている真っ暗な時間帯に、市販の殺虫スプレーで一網打尽に。

照明に向かって飛んでくることがあるので、暗くして距離を取って一気に噴射し、すぐに退避してください。(※あくまで自己責任であり、おすすめはしません)

そもそも無理は禁物です。高所や人の多い場所はリスクが大きいため、基本的にはそのうちいなくなると割り切るのが最も安全です」

「この写真には、秋に見られる自然界の小さなドラマが詰まっています。巣を失ったアシナガバチの群れは、単なる危険生物ではなく、弱肉強食の世界で翻弄される命の姿でもあるのです。

もちろん、刺されれば強烈な痛みやアナフィラキシーの危険もあるため、距離を取ることが第一。

それでも、彼女たちの姿に必死に生き抜いてきたんだなと思えば、自然の厳しさと秋の訪れを少しだけ感じられるかもしれません」