「人生、間違えることもある でもやり直せばいい」

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金関さんが行なったのは、境内の「ミニ遍路」【画像⑧】。マジックバーの常連客だった住職に勧められ、2年間、毎晩歩き続けました。ここで少年時代の自分と向き合ってきました。

(金関 拓海さん)
「ここもそうだけど、先が見えない。たまにあるのが、下っていく道があるけどそれに気づかず下ってしまうと、スタート地点に戻る」

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「人生も一緒だと思って 間違えることもあると思う。そうなってもスタート地点に戻ったら、また登ってやり直せばいいと思うだけだし、降りてみて初めて間違いに気づく、じゃあ、間違えることも大事なんじゃないかなと思って」

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辛いことが多かった分、感じる「生きる喜び」

虐待を受けてきた過去もすべて、受け入れられるようになった金関さん。もうそこには「死にたい」という言葉はありませんでした。

(金関 拓海さん)
「ホームレスとかやって、生きるのが苦しい時期が本当にすごく多かったぶん、『生きてる、歩ける、友達といられる』...」

「この奇跡を毎日『有難う』と思って生きてると、感謝と情熱が溢れすぎて、人にぶつけないと行き場がない、それを120%ぶつけています」

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(常連客 赤井智士さん)
「受け止めきれないんで、いっぱいいろんな人につないで だから拓海くんの周りに人が集まる理由はそんなところだと思います」

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かつてホームレス生活で、孤独と闘った金関さん。今は、多くの友人や恩人に囲まれ、生きる喜びを感じています。

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(法界院 住職 橋本春峯さん【画像⑭】)
「とても魅力的。背伸びしないし、気取らずありのままの姿を行動なりに示されているのが、そのまま人を惹きつける要因になっているのでは。志を高く持って、目指す方向に進んでほしいと思います」

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マジックとの出会いもあり、様々な困難を克服した金関さん。新たな生きがい、目標を見つけていました。

「マジシャン、元ホームレス~金関拓海・26歳~」は、6回シリーズでお送りします。【第5話】「『命を投げ出そうとする方へ...』伝えたい『生きる喜び』」に続きます。

【第1話】「虐待、非行、自殺願望...人生は変えることができる」
【第2話】「革靴で顔を蹴られ...すべては“10年にわたる虐待”から始まった」
【第3話】「万引き・暴走...自暴自棄な1年間『死ぬのは怖くない』」

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