終戦から80年。岡山市北区の郵政博物館で終戦前後の郵便物などを集めた展示会が始まりました。
消印には「胸に愛国」の文字。戦時下の世の中の空気が伝わってきます。

坂野記念館で始まった展示会には、戦時中や戦後の郵便物など約200点が並びました。


兵士が戦地に赴く前に作らされたという郵便貯金通帳の表紙には、軍艦や勇ましい兵士の絵が書かれています。

終戦直後、ソ連のウラジオストクに抑留された日本兵が、岡山の家族と交わした往復はがきも展示されています。

家族のことを思いやり、生きて帰るという強い思いが走り書きで印されています。
(岡山県郷土郵史研究会 近友勝彦会長)
「当時は戦地と家族をつなぐ唯一の通信手段が郵便だった。貴重な資料として残っておりますので、見ていただいて感じていただければなと」
展示会は来月(7月)13日まで開かれています。