岡山県赤磐市が計画している会員制大型スーパーなどの誘致を目指す、新拠点整備事業についてです。

きょう(17日)開かれた赤磐市議会の産業建設常任委員会で、委員は「聞いていなかった話が急に出てきた」などと発言し、市にこれまでの進め方について改めて説明を求めました。

赤磐市の新拠点整備事業は、会員制の大型スーパー「コストコ」や企業の工場誘致などを目指すもので、前の市長がトップセールスで進めていました。

きょう開かれた赤磐市議会の産業建設常任委員会には、前田市長が就任後、初めて出席しました。

その中で、今月12日に、前田市長と市議らが誘致先の1つである岡山市の帝人ナカシマメディカルを訪問したとの説明がありました。その際に、「前の市長と仲介業者から説明を受け、工事の計画を立てている」「その後の説明はないが、早く進めたい」と申し入れがあったということです。

(金谷文則産業建設常任委員会委員長)
「ナカシマさんにしても、コストコさんにしても、どういう協議をしたのか、いつどんなことを話しをしたのか、というのをオープンにしてくれということで申し入れをしたい」

これに対し市側は、

(前田正之赤磐市長)
「これから事業を進める私を含め幹部組織全体が反省をして、正しく物事を説明して事業を力強く推進していきたい」

このほか、仲介業者が1社だけなことに対して、委員からはなぜなのかといった発言もあり、市に対する様々な疑問を呈していました。

また、コストコの誘致については引き続き、市と議会で慎重に協議していくことが改めて確認されました。