犬や猫が繁殖を繰り返すなどして、世話ができなくなる「多頭飼育崩壊」が、全国で相次いでいます。
エサがもらえず、動物たちが命を落とすこともある「多頭飼育崩壊」。どうすれば防ぐことができるのでしょうか。66匹ものネコが暮らしていた現場を取材しました。
「生きる活力が凄く低い状態」放っておかれた66匹

「ガリガリじゃがあんた。もう骨じゃが。脚が」【画像①】
家の中にいたのは、やせ細ったネコたち。床を覆っているのは土ではなく、糞尿です。骨や死骸も散乱していました【画像②③】。


「出よ、ここから」【画像④】

岡山市のイヌやネコの保護団体に、「異常な数のネコが暮らしているのでは」と連絡があり、発覚したものです。団体などが保護した猫は、66匹にものぼります。

(保護団体 エクアルライフ 鈴木明日香さん)
「触っても嫌がりもしない。でも甘えもしないという、どうでもいいみたいな感じ」【画像⑥】

「とにかく、生きる活力が凄く低い状態かなと思う」

保護した猫 24時間体制で見守る
皮膚病や脱水症状が見られるため、この団体では24時間態勢でネコの様子を見守っています。また、繁殖を防ぐため避妊・去勢手術も施しています。

(保護団体 エクアルライフ 鈴木明日香さん)
「今、ほとんどの子が妊娠している状態なので、避妊・去勢手術を順々に急いでしないと、また妊娠が始まってしまうので」

飼い主の女性は、なぜこのような状態になるまで放っておいたのでしょうか。